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頑張らないアゴを意識する

こんにちは。花籠陰陽堂 花籠です。
突然ですが皆さんに質問です。

歯ぁ、食いしばっていませんか?

 

通常唇を閉じた状態では、上下の歯は2mmくらいの隙間があるのが理想的だと言われています。

え、そんなの当たり前じゃないの?とおっしゃる方もいれば、そうでない方もいらっしゃるかと思います。

もしも上下の歯に1mmも隙間がなく何ならアゴの付け根の筋肉が盛り上がるくらい噛み締めてしまっていたと今気付けた方。

大丈夫です。直せます。

歯牙接触癖(TCH)について

先程お伝えしたとおり、通常咬む筋肉や口を開ける筋肉が活動していない状態であれば上下の歯は通常2mmくらいの隙間があるのが理想的で、1日のうちで上下の歯が接触するのは会話や食事が行われるわずか18分程度と言われています。

TCHとはTooth Contacting Habitの略で、上下の歯を持続的に接触させる癖のことです。

下記のチェック項目に1つでも当てはまればTCHの疑いがあります。

  • 上下の歯が噛みあっている
  • 前歯だけ接触している
  • 奥歯だけ接触している
  • 上あごに舌全体が付いている
  • 口を閉じ、歯を離すと違和感がある
  • 口を閉じ、歯を付けると違和感がある
  • 舌のふちが歯型でギザギザしている
  • 頬の内側に歯で噛んだ痕がある

あとは家族から就寝時の歯ぎしりを指摘されたり、歯の詰め物が外れやすい方もTCHが原因である可能性があります。

無意識でやっている方がほとんどなので発見はしづらいのですが、TCHは精神的なストレスや緊張を感じている時、料理や勉強など集中している時や、携帯を触っている時にも生じやすく、性格的には真面目ながんばり屋さん。男性よりは女性に多いようです。

本来なら歯が長時間接触していると脳が「歯を離してリラックスしなさい」と指令を出します。口のリラックス反射です。
TCHは脳からの指令を無視し続けて作業に没頭し、ついにリラックス反射が作動しなくなった状態と言えます。

TCHが起因となる症状

TCHが長期に渡れば、歯並びの乱れ、歯周病、歯肉炎、歯の亀裂、慢性的な口内炎など口内のトラブルは数えきれません。
TCHで特に大きな力が加わるのは、一番寿命が短いと言われている奥歯です。高齢になればなるほどそのダメージは深刻です。

また、顎関節症の方の約8割はTCHだと言われています。

TCHの影響はそれだけに留まらず、口の周りに常時力が入れば緊張や興奮を高める交感神経が活発となり、身体もその状態をキープしようとします。
交感神経が優位になれば筋肉が緊張状態となりますので、首や肩こり、頭痛や腰痛、耳鳴りといった症状に繋がります。

上記のような症状に長年悩まされている方は、もしかしたらTCHの克服で劇的に改善されるかもしれません。

TCHを克服しよう

何を隠そうこの私自身TCHの疑いがあった・・というか自覚がありました。
正確には数年前に母(鍼灸師)から指摘をされました。

それまで歯を接触させる事に何の疑問も感じていませんでした(何だったら、口をちゃんと閉じる=歯もぐっと噛み締める事だと思っていた)ので、とても驚きました。

そして思い起こせば当時首や肩こりは慢性的にありましたし、異常な歯ぎしりにも悩まされていたり(悩んでいたのは周り)思い当たる節はいくつもありました。

しかし、TCHは自覚さえすれば半分はもう克服したようなものです。

段階的には、まず噛み締めている時の自分の顎や、頬・側頭部周辺の筋肉(咬筋、側頭筋)がどのように動くのかを感じるのです。
頬を両手で挟んで、唇を閉じたまま歯をぐっと噛み締めたり、離したりします。

そうすると噛み締めるまではいかなくても、少しでも歯が接触するだけで筋肉は動くのだということが分かります。

続いて、歯を噛み締めたら思い切り鼻から息を吸って、一気に口から息を吐いて肩をおろして脱力、深呼吸をします。
口周りの緊張を緩ませ、脱力するのを覚えさせます。オーバーにやるくらいが丁度いいです。

あとは結構原始的なやり方ですが、デスク周りやキッチン、パソコンなど、自分が集中してしまいやすい場所、歯をぐっと噛み締めてしまいそうな箇所に『リラックス』や『脱力』など食いしばりを緩める事を意識する内容を付箋に書いて貼っておきます。

あとはそれを見る度に脱力して深呼吸を繰り返します。
段々と歯が接触しているのに気づく時間が短くなっていきます。

歯が接触すれば条件反射で離すようになれば成功です。
実際これを根気強く2~3か月続ければTCHの癖は大分良くなります。

口のトラブルは身体全身に影響する事が多いです。
意識して上手にコントロールしていき、口元からのリラックス法を身に付けていきましょう。

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花籠

セラピスト。巫女。 鍼灸師、漢方医、歯科医などが集まる治療家の家系に育つ。 鍼灸師である母親の影響を受け、自身も癒しに特化した身体へのアプローチを学び、手のみで行う温かな施術にこだわる。 タロットやフーチを使用したリーディングも行う。