1. HOME
  2. お便り
  3. お便り
  4. ペットと上手に付き合うしつけの基本 ①名前の使い方

ペットと上手に付き合うしつけの基本 ①名前の使い方

こんにちは、花籠陰陽堂 えんじゅです。

定期的にいただくご依頼として、ペットのしつけトレーニングのお悩みも多く寄せられるので、今回は「ペットのしつけの基本」として、「①名前の使い方」をお伝えします。

因みに「ペット」という言葉には、語弊を含めた様々な意味があります。ここにおける「ペット」とは、愛玩動物の域を出た、家族としての共同体であるということを定義しておきます。家族と定義することで、ただの動物としての見解ではなく、「個の意識を持った一つの意識体である」としたリスペクトを表させていただきます。

バーバル・コミュニケーション

私たちは、大量の言語によるコミュニケーション(バーバル・コミュニケーション)を主としていますが、動物たちは私たちほどバーバル・コミュニケーションが発達していません。

私たちが伝えたい言葉は、そのままでは意味がほとんど伝わらないのです。つまり、言葉の意味をものすごく明確に、明瞭に、シンプルに用いる必要があります。

例えば、「机の上の花瓶を落として、こんなに散らかしちゃダメじゃない!」という文章の意味は、私たちは理解できますが、動物にとってはただの音に過ぎません。なので、その全ては伝わらないのです。

この場合、動物は「何かを怒られている」という音の持つ雰囲気(エネルギー)を受け取ります。ですが、「何をしたら怒られるのか」の細かいプロセスは理解できません。この場合の対処法は後々お伝えするとして、ここでは「言葉」というものを明確にする考え方をお伝えします。

名前の意味

さて、言葉の意味を明確に伝えるための考え方として、「名前」があります。

ペットに名前をつけることは当たり前だと思いますが、はたして名前の意味は何かを考えたことはありますか?

この「動物たちにとっての、名前が何なのか」を明確にしておくことは、後々のしつけ、トレーニングに大いに役立ちます。決して疎かにしてはいけない大切なことなのです。

名前の使い方

早速ですが、名前をこのように使っていませんか?

(例)タロウという名前の場合
①タロウ!(叱る)
②タロウ!(褒める)
③タロウ!(呼ぶ)
④タロウ!(注意をひく)
⑤タロウ!(追いかける)
⑥タロウ!(遊ぶ)

上記はほんの一例ですが、これは「名前=叱られる、褒められる、呼ばれる、何かある、追いかけられる、遊んでもらえる」となっているので、動物からすると名前の意味を理解することは非常に困難です。

また、名前を呼ぶ場面が「①名前で叱る」のシーンが多い家庭では、「名前=ネガティブな意味」と繋がります。するとその子は、次のしつけやトレーニングの段階で、引っ込み思案、ネガティブ思考に陥りやすくなる傾向があります。

では、名前とはどういう意味なのか?

名前とは、あくまで記号です。
「その個体が、その子である」という記号なのです。

では、先ほどの6つの例を、正しい名前の使い方に直してみましょう。

(例)タロウという名前の場合
①タロウ、 ダメでしょ!
②タロウ、 良い子だね!
③タロウ、 おいで!
④タロウ、 どうしたの?
⑤タロウ、 おいで!
⑥タロウ、 楽しいね!

上記のように、基本的には「名前を言う → 指示をする」のような名前の使い方をすることで、「名前=自分を指している」というニュートラルな位意味付けをします。そうすることで、次に何に集中するべきなのかを伝えるための合図となります。これら一連を「フォーカス・コントロール」といいますが、この術に関しては後にお伝えするものとします。

因みに、名前はニュートラルな意味付けとしましたが、実際はニュートラルよりも若干ポジティブも寄っている状態がベストです。

名前の使い方を意識する

名前とは、「その個体は、その子である」ということをよく理解して名前を呼んであげましょう。そうすることで、名前は「あなたがここにいることの証明」という意味の言葉となります。そういう意味で名前を使うだけで、その子は名前を呼ばれることがどんどん嬉しくなっていきますよ。

この名前の使い方をまず意識することから、全てが始まります。なぜなら、ペットとのコミュニケーションは、音、気持ち、態度、環境、シチュエーションなど、総合的な「雰囲気」で行われます。

雰囲気とは空気の振動、「周波数」です。そして、特に言葉は周波数を大きく発します。

「グッド」と「ノー」という言葉を私たちは知っていますが、もしもそれらの言葉を知らない人に、怒って「グッド」と言い、笑いながら「ノー」と言ったら、恐らく真逆に理解されてしまうことでしょう。

まずは、「グッド=褒めてるよ」、「ノー=違うよ」という、「言葉の意味を明確に伝える」ことからスタートしましょう。そうすることで、将来のコミュニケーションが大変スムーズになります。

動物たちは、私たちが想像している以上に賢いものです。ただ、人間の物差しで測ったときに、「理解がない、通じない」、「問題行動」とされてしまう例がほとんどです。ですが、彼らは彼らなりに推測し、想像し、判断し、行動しています。

どちらかと言えば、そんな動物たちの自立心、独自性を理解しようとしない人間の方が問題行動と言えるかもしれません。お互いの価値観、コミュニケーション方法を理解することが、お互いの幸福に繋がります。

これは動物に限らず、人間同士でも言えることなのかもしれませんね。


えんじゅさんプロフィール

▼こちらをご参照ください
https://hana-kago.com/profile/enju/

記事一覧

鵷樹(えんじゅ)

陰陽道家|陰陽五行カウンセラー/薬膳漢方マイスター/心理カウンセラー|陰陽五行思想を根幹としながら、近代と古代、科学と非科学など、あらゆる角度から物事を捉える陰陽道家です。